『生きてるだけで丸儲け』
ご存知の方も多いと思いますが、明石家さんまさんの座右の銘として有名な言葉です。
テレビで見る、明るくてひょうきんなさんまさんにぴったりのポジティブな考え方だなぁくらいにしか思っていなかったんですが、実は幼少時代のツラい過去があっての深い意味のある言葉だと知りました。
今回はそんな「生きてるだけで丸儲け」に隠された本当の意味から、親としての子育てについて思うところを綴っていきたいと思います。
生きてるだけで丸儲けのルーツ
悲しい過去
さんまさんは和歌山県のとある家庭に次男として生まれました。
が、3歳の頃、お母さんを病気で亡くされているんですね。今5歳の息子でさえ、かなりの甘えん坊でママっ子なのに、そんな小さい時にママがいなくなってしまったなんて。。。
一番甘えたい時期だったでしょうし、病気で亡くなったとすると、前からなかなか甘えられない環境だったかもしれません。この事実を知った時は子を持つ親としてすごく心が痛かったです。
「生きてるだけで丸儲け」の原点はこんなところからきていたんですね。
ツラい幼少時代
その後、小学生の時にお父さんが再婚されて、新しいお母さんと弟ができました。さんまさんは当時、家族が増えたことがすごく嬉しくて、仲良くなりたい一心で新しいお母さんと弟を笑わせようと明るく振る舞ってました。
けれど、新しいお母さんはさんまさんを自分の子供として認めてくれることはなく、どんなに話しかけても無視され続けたそうです。
ある日、さんまさんとお兄さん(長男)が寝ようと布団に入っていたら、隣の部屋からお母さんの声が聞こえてきました。
「うちの子は、あの子だけや。」
お母さんはお酒を飲んでいたようでしたが、それを聞いたさんまさんとお兄さんは布団の中で涙を流したそうです。まだ小学生ですよ。新しいお母さんができたことが嬉しくてしょうがないのに、お母さんのひどすぎる本音を聞いてしまったわけです。
自分がさんまさんの立場だったら、どんなに苦しくて悲しかっただろうな、と。
ところが、さんまさんは新しくできた弟さんとはすごく仲良くなることができて、弟さんもさんまさんのことを本当のお兄ちゃんのように慕ってくれたんだそうです。
弟さんはサッカーが上手で、サッカー部のキャプテンも務め、インターハイに出たことがあって、国体選手にも選ばれたことがありました。そんなさんまさんにとって可愛くてしょうがない弟さんが、実家の家事で19歳の時に命を落としてしまいます。
当時「オレたちひょうきん族」などですでに芸能界で活躍していたさんまさん。一時期、本気で芸能界を引退しようと考えていたほど落ち込んで、笑いがとれない日々を送っていたそうです。
本当の兄弟のように過ごしてきたことを思うと、胸が締めつけられますね。お母さんに続いて、弟さんの死も経験したさんまさんから発せられる「生きてるだけで丸儲け」にはすごい重みを感じます。
日本航空123便墜落事故
1985年8月12日。坂本九さん始め多くの著名人が亡くなった「日本航空123便墜落事故」。520名もの犠牲者を出した日本最大の航空事故でした。
当時、さんまさんはこの123便に搭乗予定だったんです。たまたま、テレビの収録が早く終わったからと、123便をキャンセルしてひとつ前の便に搭乗していたんですね。
もしそのまま123便に乗っていたら。。。移動先の生放送のラジオ番組で言葉を失ったさんまさん。それからは、新幹線で行けるところには飛行機を使わずに新幹線を使って移動されるそうです。
さんまさん自身も命の危険を感じた経験があったんですね。なんとなく、お母さんと弟さんが守ってくれたんじゃないかなぁと思ってしまいました。
さんまさんの家族
さんまさんは女優の大竹しのぶさんと結婚されましたが、当時、大竹さんには二千翔(にちか)さんという息子さんがいたんです。イマルさんが生まれてからも、まず二千翔さんに声をかけて、スキンシップをとっていたそうです。
幼少期のツラい過去を背負ったさんまさんだからこそ、二千翔さんとイマルさんのふたりに分け隔てなく愛情を注いだといいます。これってそんな簡単なことじゃないと思うんです。
私にはそんな経験ありませんが、自分の子でない子を自分の子供と同じように分け隔てなく接することができるかといわれると正直自信はないですね。さんまさんの新しいお母さんもきっと複雑な気持ちだったんだろうな、と。
そんなさんまさんだったからこそ、大竹さんと別れる時には二千翔さんが「さんまさんについていく」と言い張ったそうです。素敵なお父さんだったことがうかがえるエピソードですね。
娘に「イマル」と名付けた名前の由来は「生きてるだけで丸儲け」から命名したことは有名ですが、もうひとつ意味があることを知りました。
「いまる=1、にちか=2、さんま=3、しのぶ=4」の4人で1つの家族という意味だったんだそうです。
すごくハートフルな心温まるエピソードですよね。こんなお父さんに思われるふたりの子供は幸せだなぁと思いました。
子育てに必要なこと
さんまさんの座右の銘「生きてるだけで丸儲け」にはすごくたくさんの思いがつまっていることを知りました。
さんまさんの言葉に
「俺は幸せな人を感動させたいんやなくて、泣いてる人を笑わせて幸せにしたいんや。これが俺の笑いの哲学や」
とあるんですが、子育てもそうだなぁと。
私は子供にはママやパパの笑顔が必要だと感じていて、家族があったかい家庭は子供が元気に明るくすくすく成長すると思っています。さんまさんの番組を家で見ながら、家族で談笑する時間、笑顔になる時間があるとそれだけで元気になれる気がします。
今年はもう少し小言を控えて、もっと笑顔で息子と主人に接していきたいですね(*^-^*)
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